まず、
複勝の配当だけで収支がプラス、悪くてもオケラにならない馬券を買いましょう
というのがこの本の幹となる部分です。
その他、枝の部分を抜粋します。
・リスクを内包した券種選択というプロセスも敵
⇒同意。つまり、「予想は当たったのに馬券は外れた」という事態をゼロにしましょう、ということですね。
・自分のスタイルや買い方を貫くことは大事
⇒同意。とはいえ、“オイシイ”買い方というのは存在するわけで、なるべくならそこも考えたいところではあります。
・着順が決まる際には、「偶然性」という側面が少なからず存在する
⇒ハナ差アタマ差とかで勝負が決まってしまうのだから、軸を固定したり3連単を狙うのなんて現実的ではないと、僕も以前は思っていました。ですが、ジョッキーも瞬間的な判断が必要な競馬において、そのわずかな差が力の差なのだと、最近では思うようになりました。仮に「偶然性」を認める立場で言うのならば、この本でも語られている血統だって「偶然」の範囲で片付いてしまうのでは?と思ってしまいます。
・どんな馬券を購入するのでも「穴を狙え」
⇒同意。1レースだけやって儲けを出そうというのなら別ですが、長いスパンで考えれば、ある程度の高倍率を狙うのは必須ですよね。ただし、レースを厳選するのは必要。
・能力予想を突き詰めていくと、多くの場合、人気馬に辿りついてしまいます
⇒つまり、儲けるためにはいかに人と違う予想をするか、ということですね。
・血統が穴馬を発掘する予想ツールとして最適
⇒そこで血統の話です。穴馬を見つけるために血統の勉強をしましょう、という提案ですね。要は、人と違う予想法を編み出して、それでちゃんと儲けを出せればいいわけですが。
まとめると、
①安全に儲けるためには、単複を買い続けること。単勝はあくまでもボーナス、メインは複勝。
②複勝だけでも儲かる穴馬を見つけるために、血統の勉強をしましょう。
ということかと。
考え方には大いに同意ですが、一冊の単行本にするまでもないかな、というのが正直なところです。